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スクラムイベントをただやるだけでは長期的な話をするタイミングがなさそう

最近社内の自分が所属しているチームで会議体を見直して「教科書的なスクラム」に近づけようとしている。そんな中表題のようなことを思うようになり、社内のグループウェアで書いてたのをついでにここにも書いてみる。

スクラムイベントというのは5つの要素があって、簡単に説明すると以下のようなものです。

  • スプリント (以降の4つのスクラムイベントを包括するイベント)
  • スプリントプランニング (スプリントで達成するものを計画する)
  • デイリースクラム (毎日決まった時間でやる定例、お互いの困りなどを聞いたりして、相談にもっていく)
  • スプリントレビュー (スプリント中達成できたものを発表)
  • スプリントレトロスペクティブ (スプリントごとの振り返り)

この中で1番大きな期間を持つものが「スプリント」で一般的には1週間~1ヶ月のスパンだと言われているらしい。つまりどういうことかというと、スプリントの中で集中して仕事していると、今スプリントの期間や、前のスプリントと今回のスプリントがどう違ったかなどを考えるようになってしまう。

1週間とか2週間のスプリントをやっていると、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後どうしたいかとか、より広いスパンでの振り返りがしたいとなったときに、スプリントプランニングやスプリントレトロスペクティブでは拾えないので、そういう会はスクラムイベントとは別途設けると良さそう。

上記のようなエントリを社内のグループウェアで書いたところ、スクラムにそういう長期的な目線で考える仕組みが無いことはないのでは、みたいな意見もあった。バックログリファインメントについて述べていなかったがこれは厳密にはスクラムイベントには含まれないのと、あくまでも直近のスプリントのためのタスクの並べ替えをするだけの会なのでやっぱりちょっと違うかなというふうに思う。また、大規模な振り返りのイベントはやっぱり存在しないですねと思いました。

また、最近以下のエントリを書くときにスクラムガイドを改めて読みました。
stefafafan.hatenablog.com

これをざっと眺めると、Product Goal というものがスクラムガイド2020には追加されているので、長期的な目線を全く持っていないというわけではないですね。あくまでそういうイベントは存在しないというだけで、インクリメントを積み重ねていけば最終的にプロダクトのゴールにたどり着くように意識してやっていきましょうということっぽい。

The Product Goal describes a future state of the product which can serve as a target for the Scrum Team to plan against. The Product Goal is in the Product Backlog. The rest of the Product Backlog emerges to define “what” will fulfill the Product Goal.
...
The Product Goal is the long-term objective for the Scrum Team. They must fulfill (or abandon) one objective before taking on the next.

https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-US.pdf

An Increment is a concrete stepping stone toward the Product Goal

https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-US.pdf

というわけで、スクラムイベントですべての会議のニーズは満たせないが、改善のループを回すことについては使えるので導入しつつも長期スパンの計画や振り返りはそれはそれでやろうと考えているという話でした。